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「さっ♪」

「さっさっ♪」

 メイドが楽しそうに鼻歌を歌いながら竹箒を操っている。
まるで落ち葉と十年来の友人で、枯葉を集める行為が
「この指止まれ!」と自分の下に呼び集めているかの様で。
私はそんな親友の姿を木陰で本を読みながら時折眺めては
微笑を漏らし本に戻る。

「ふぅ……。大体これくらいでしょうか?」

 どれ位経っただろうか、
私が手に持っていた本を半ば程迄読み進んだ頃合で
メイドが手の甲で額に滲んだ汗を拭いながら山盛りの落ち葉の前で呟いた。

「そうだね。うん、それくらいあったら十分だと思うよ」
「じゃあ落ち葉集めはもう終わりですか……」
「なんで残念そうなのさ」

 本を閉じ、幾分傾いた太陽の光に照らされた落葉山。
私は労働を終えたにも関わらず名残惜しそうにするメイドに
苦笑を漏らしながら、本を読んでいる間傍らにおいてあった袋から
各方面予想通りの薩摩芋を取り出すと
途端に手の平を返して目を輝かせるメイド。

 私は芋を落ち葉の中に深く沈めながら、
スカートにポケットに入れていたマッチで集まったメイドの友人達に火をつけた。
  • このエントリーのカテゴリ : 五十音
 登場キャラ設定

 『俺』 高校二年 クラスの副委員長
     遅刻スレスレモテ期野朗
     主人公、以下登場キャラの名称は『俺』目線での立場を兼ねている物とする

 『先輩』 三年の先輩 小さくやや幼い感じ
      軽く夢想家 時折詩人
      口調はタメ口基本 『俺』を君と呼ぶ

 『彼女』 『俺』の彼女 『俺』と同じクラスで
      キャラメル色の髪色をしたセミロング
      のんびりしていて家庭的なイメージ
      帰宅部の委員会所属もなし

 『後輩』 一年の後輩 いつもなにかに集中している
      そのたび後ろが無防備なので『俺』に襲撃される
      比較的身長は低いが『先輩』よりは大きい
      口調はですます敬語 『俺』を先輩と呼ぶ

 『委員長』 『俺』『彼女』と同じクラスで委員長
       身長は高めで『俺』と同じくらい 髪は黒く長い
       『俺』の事を貴様と呼びやや硬い喋り方
       挨拶代わりや突込み代わりに手刀を入れる
       起こると声量が半端なくなる

 『友人』 『俺』『彼女』『委員長』と同じクラスの男子
      エロゲ主人公の友人的ポジション
      チェリーボーイ

 『妹』 『俺』の妹 身長は『俺』より少し低いくらい
     短いポニーテールで言動は粗暴 行動は粗雑
     ただし挙動は女の子 実は惚れっぽい
     よく告白しては毎度フラれてる 成功率ゼロパーセント
     『俺』を兄貴と呼ぶ

 『担任教諭』 『俺』『委員長』『彼女』『友人』が所属するクラスの担任
        担当科目は歴史 普段は猫を被ってる
        口癖は「だりぃ」 『俺』の前でのみ素を出す
        二十代前半男教師
  • このエントリーのカテゴリ : 五十音
「こ……」

 小テストの答案がそれぞれに返却され、
赤いペンで丸やらペケやらを追加された用紙を見て
俺は思わず言葉に詰まる。
こ、これは……。

「これは、……ないだろ」

 六十点満点中の二十一点。
三割は超えてるからギリギリ赤ではないけれど、
流石にコレは酷い点数だといわざるを得ない。

「……あぁ、これはないな」
「勝手に人の答案を見るなよ……」

 答案を片手に後ろに反り返って見ると、
委員長と困ったような表情呆れた様なを浮かべて
自分の感想を俺の心中を無視して述べてくれる。
じゃあそんな委員長の点数はどうかと言えばほぼ満点の五十八点。
点数に喜んだり呻いたり安堵したり悲観したりしているクラスメートの
中でも勿論トップクラスの点数であることは誰の目にも明らかである。

「無論、私は貴様に教えを乞われても拒否させてもらうぞ」

 言う前に釘をさされた。
このクラスで他に頼れる人間などいないというのに、
友人は俺以下の点数だし彼女も俺と大差ない点数だったりする。

「ダメ?」
「ダメだ」
「どうしてもか?」
「当たり前だ馬鹿者」

 俺の懇願も委員長は意に介さず切り捨てる。

「が、どうしてもというなら条件付で受けてもいいぞ」
「どうしても!」
「……そ、そうか。ではその条件だが」
「あぁ」
「今度の日曜私の買い物に付き合え」
  • このエントリーのカテゴリ : 五十音
「けっ!」

 帰宅した俺を出迎えた第一声は妹のそんな言葉以下の何かだった。
玄関入ってすぐにある階段の一段目に立ち、壁に寄りかかりながら
妹は不機嫌そうに俺にガンをつける。
生まれつきつり目な妹が本気でそんな表情を取ると後輩のそれとは
比べ物にならない迫力がある。勿論妹のそんな態度など
兄の俺からしてみたら後輩の睨み同様なんの意味もなさないが。

「昨日は彼女、今日は後輩。明日はあの幼い感じの先輩ですか?
 いいねぇ兄貴はモテ期真っ最中でさぁ」

 苛つきを隠すつもりもないらしい妹は、
まだ靴も脱いでいない俺に嫌味のようななにかをぶつけてくる。

「なんだ、またお前フラれたのか」

 俺は妹のそんな調子に思い当たる節があったので、
躊躇なくそれを口にしてみると。

「うっせぇー! 告白された事はあっても告白した事のない兄貴に
 私の気持ちがわかるかーい!」

 と図星だったのか妹は声を張り上げて怒りのボルテージを上げていく。
どうやら俺の先程の発言は攻撃と認識されたらしい、
妹の攻撃力が上がってしまった。
――なんてふざけてる場合じゃないか。

「あー、まぁ元気出せ。どうせわかってた事だろう?」
「死ね!」

 更に攻撃力があがってしまった。

「ちっくしょー。私の何が悪いってんだよー」

 そろそろ上がった攻撃力を生かしたメガトンパンチでも来るかと思いきや、
妹は急にテンションを下げて普通に凹み始めた。

「そう気を落とすなよ、そのうちお前のよさをわかってくれる奴がでるさ」
「そのうちっていつだよ……」
「それはお前次第だな」
「つーかそんな人間本当に居るのかよ……」
「少なくともお前の兄はお前の良さを知っているぞ」

 どんと自分の胸を叩いて見る。
すると妹は伏せていた目を少し上げて俺を睨んでから、
「う~」と少し唸ってから。

「兄貴のあほー! ばーかばーか!」

 と叫んで階段を駆け上ってしまった。

 
  • このエントリーのカテゴリ : 五十音
「くぅ……」

 会議が終わり、教室に鞄を取りに戻ってみると
彼女が俺の机ですやすやと心地よさそうに
微かな寝息を上げて眠っていた。
帰宅部且つなんの委員会にも所属していない彼女は
この時間に学校に居る理由など一つもない。
だから多分彼女は俺を待っていた、のだろう。
そして待っている間についうとうとと眠ってしまったのだろう。
俺の席は窓側なので午後になると暖かい日差しがよくあたり、
非常に睡眠欲を増徴させる位置になのだ。

「起こしにくいな……」

 呼吸に合わせて軽く上下する肩、
日差しと睡眠時の代謝の所為で額にはうっすらと汗が浮かび
前髪が張り付いている。
うつ伏せの体勢故に胸を圧迫されてるのか
たまに息苦しそうにしながらも表情は健やかで穏やかで。
そしてたまに色っぽさも垣間見えて。

「起きないと……」

 俺は自分の腕を枕にしてくーくーと眠る彼女に手を伸ばし、
熱の所為で少しだけ紅く色づいた頬を摘んで引っ張り上げた。
  • このエントリーのカテゴリ : 五十音
 

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