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シルフ


「あぁ、やばいやばい……!」

 大学からの帰り道を僕は腕時計を見ながら慌てて走っていた。
と言っても大した理由ではない単に見たい番組があと十五分で始まってしまうだけだ。
だけなのだけれど、しかし毎週欠かさず見ていただけに『見なくちゃ』という
一種の強迫観念の様な物に押されるがままに走っている。

「くそっ……教授にあのタイミングで捕まるなんて……」

 息を荒げながらこんなに慌てなくてはいけない状況になった
起承転結のない漠然とした話を長々とする教授に対して毒づく。

「そうだ! 確か二丁目の林を突っ切ればアパートの前に出た筈……」

 部活をやっていた訳でもなく、体育という項目も授業から消えてもう二年。
体力的にこのままのペースで家までは持たないと判断した僕は普段なら絶対に近寄らない
近所の雑木林を突っ切ろうと思った。
無視も多いし、つい最近変死体が遺棄されてるのが見つかって気味が悪いのだけれど、
それでもそれ以外に方法が思いつかないとあってこのときの僕には
それが凄い名案に思えた。そしてこれが僕の大きな運命の分かれ道だった……。

―――

「この林ってこんなに広かったっけ……?」

 普段と違う道を走り林に入り込んで少したった頃。
懐中電灯など都合良く持ってない僕はほぼ暗闇の林の中で見事に迷っていた。

「くそっ、どうなってるんだよ……」

 腕時計を確認しようにもアナログ時計の為に針が暗くて見えない。
けれど体感的には入ってからもう十分は経っている筈だ。
確かに結構広い上に走りにくい場所だけれども、
まっすぐ進んでいる以上とっくに抜けていなくてはならないのに
未だに自宅のアパートどころか光の一つも見えてこない。

「もう始まっちゃってるだろうなこれ」

 動かし続けていた足をとめて近くの大樹に寄りかかりながらそう呟くと
いままで焦って走っていた理由がなくなって急に冷静になり始める。
と、同時にあの気味の悪い林に足を踏み入れてしまった上に
迷っているという現実が襲い掛かってきて背筋が凍るような感覚と共に恐怖が湧き出てきた。

「ど、どうしよう……。いや、このまま進んでれば必ず出れるよな……」

 ぶるりと震える身体に喝を入れてそう呟く。

『美味しそうな人みっけ』

 深呼吸して息を落ち着け、また歩き出そうとしたとき。
耳元で囁くように若い女性の声が聞こえた。

「う、うわぁっ!?」

 今まで人の気配なんかなかったのに急に聞こえた声に
僕は慌てて木の根に躓いて勢い良く転んでしまった。

「だ、だれ!?」

 慌てて辺りを見渡してみるものの、
視界に入るのは三百六十度全てが樹木。
僕の声はその中に消えて、ただ木々の葉が怪しげにざわついているだけ。

「……き、気のせいか?」

 恐怖の所為で幻聴でも聞いたのだろう。
そもそもこの落ち葉だらけの林の中で足跡をさせずに僕の背後に回るなんてのは無理だ……。

 と、そこまで考えて僕はおかしな点に気づく。
背後って、僕は自分の身体よりもよほど太い幹を持つ木にもたれかかっていたのだから、
後ろに立つこと自体が不可能なのだという事に。

『気のせいでも木の精でもないよ。私は風の精』

 ま、まさかこの間遺棄された死体の霊かと
再び走る背筋の悪寒に身震いして腰を抜かしていると。
先程の声がまた耳元で囁いた。

「わぁぁっ! だ、誰だ! どこにいるんだ!?」

 僕は半ばパニックになりながらも、
大声を張り上げて見っとも無くキョロキョロとまたあちこちに目をやる。

『ふふっ。あなたの見える所には居ないよ。
 言ったでしょ? 私は風の精、空気を操れるって事は音も操れるの。
 音は空気の振動だからね。あなたの耳元の空気を震わせて言葉を伝えるのなんて簡単なこと』

 姿の見えない声はそう言った。

「な、なんの冗談だよ……」
『あら、まだ信じてくれないの? ……なら』

 突然正面から突風が吹いた。
目も開けられない程の強い風が一秒かそこら。
咄嗟に顔を覆った手をどかしゆっくりと目を開けると。

「始めまして。お兄さん」

 先ほどまで何もなかった場所に緑色の髪をして、
淡く光る不思議な物を見に纏った少女が立っていた。

―――

 みたいなー
 モンスター娘のエロ小説ばっかり最近書いてるわー
 いっそHPに裏ページ作ってエロいの書きまくろうかなー
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