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あかり「影」


 ついつい忘れられてしまう人。

 印象に残り辛い人。

 目立たない人。

 どんな人? と聞かれた時に答えに窮してしまうような人間としての輪郭がぼんやりとしてる人。

 そういう人の事を例える言葉に『影が薄い』という物がある。

 赤座あかり。彼女も自他共に認める『影が薄い』人間だった。

 あかりがその場に居るのに、
まるでみんながあかりがこの場に居ないかのように話す。

「そういえば……」

 相槌を打ったり、会話に混ざろうとしても、
自然とそれは流されてしまう。

「……な訳ないじゃ~ん!」

 勿論無視されている訳じゃない。
単純にあかりの存在が目に入っていないだけ。

「ちょっと! なにするんですか!?」

 石ころぼうしを被った訳でもないのに、
あかりはいつでもこうだった。

 だから。

 だから。

「あれ?」

 だからこんなことになちゃったのかなぁ?

「影が……ない……」

 その日目覚めて、立ち上がったあかりの足元。
太陽の光を受けて浮かぶ見慣れた自分の黒いシルエットが、
忽然とその姿を消していた。


―――あかりが影を失ったようです
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