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Trick or treat


四回、ドアをノックする音がした。
僕は部屋を片付ける手を止めて、時計を見る。
23時20分。日付が変わる四十分前だ。

 僕は何も言わず玄関に向かい扉を開ける。

「Trick or treat!」

 とがった尻尾に小さな羽根、
黒い衣装を身にまとって、三又の槍を持ったとても可愛らしい小悪魔が
お菓子の詰め込まれたJack-o'-lanternを手に
ちょこんと澄まして立っていた。

「はいはい。……随分遅かったねマリー」
「お母さんに無理言ったの。ほら、明日は諸聖人の日でお休みだから」
「ふぅん。でも意外だな、マリーなら朝一番に来ると思ったけど」

 言ってお菓子を詰めた袋をマリーにはいと差し出す。

「うん、本当は一番にお兄さんの所に来ようと思ってたんだけど。
 ジャン達が昨日の夜から待機して三十一日になったと同時に
 お兄さんの所に行ったって聞いたから、じゃあ私は最後に行こうと思って」

 マリーはお菓子の袋を受け取らないで微笑む。

「あぁ、あれには参ったよ。
 あのタイミングで来るとは思ってなかったから見事に悪戯をされた」
「なにをされたの?」
「部屋を随分と荒らされた。まだ片付いてないよ」

 ほら、と身体をずらすとマリーは覗き込んで子猫のように喉を鳴らして笑った。

「じゃあ私も手伝うわ」
「気持ちはうれしいがそれは駄目だ。お母さんが心配して待ってる」
「大丈夫よ。私がここにいるのも知ってるし」
「だから心配すると言ってるんだよ」
「お母さんはお兄さんの事を信頼してるわ」
「……けどね、マリー」
「じゃあじゃあ、あと少しだけお話に付き合って」
「はぁ、仕方ないね」

 僕は一向に受け取ってもらえないお菓子の袋を一旦靴棚の容器に戻して、
マリーを家に招きいれる。

「紅茶でいいかい」
「砂糖とミルクいっぱいね!」
「わかった」


―――

 壁掛け時計の音が、大きく低く部屋に響いた。
12時の合図。日付変更の合図。

「あっ、もうこんな時間。そろそろ帰らなくちゃ」

 持っていたティーカップが置かれ、
カチャンと食器が触れ合う音。

「しまった。おしゃべりに夢中になりすぎたな、
 こりゃ明日……いや、今日は君のお母さんに怒られる」
「平気よ、私が我侭言っただけだもの」

 流石に隣でも送ったほうがいいだろうと薄い上着を手に取り
駆け足で玄関に向かう彼女を追う。

「マリー、忘れ物」

 玄関前の階段を軽快に飛び降りるマリーに先ほどおいたお菓子の袋を再び差し出す。

「っと、そうだった……」

 それを受けて彼女はくるっとこちらに振り替えり、
とんとんと階段を上って。

「えいっ」

 ――僕にキスをした。

「っ……、マリー、いま、なにを……」
「あら、ハロウィンにお菓子をもらえなかった子供は
 報復の悪戯していいのよ? 知らなかった?」

 呆然とする僕の手からお菓子を奪い、
後ろで手を組み、上目遣いに舌を出して微笑む彼女は、
それはもうまさに小悪魔といった感じだった。

 イベント位は更新できたらなぁ的な。

 最後のポーズは俺がすげぇ好きなポーズ。

手を後ろで組んで。少し屈んであっかんべー、


うわぁぁぁぁぁあぁつ
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