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『かんらく』

 地の文だけってのとお題消化を同時にはーじめーるよー

 基本即興だからどうなるか自分でもいつもわからないのよね
 多分つまらないから了承してね
 リハビリも兼ねてるから甘く多めに呼んで下しあ
 寂れて、錆びて。
朽ちて、崩れて。
ズタズタの、ボロボロで、ズタボロ。

 一見人気はなく。
その実気配はある。
ざわめく雑踏はないけれど、
ひしめく雑音がある。

 “かんらくがい”
この街がそう呼ばれていることは、今も昔も変わらない。
けれども、今と昔ではこの街の景色も人もなにもかもが変わってしまっていた。

 ほんの二十年前までは、“歓楽街”だった。
国有数の大きな街は夜になると煌びやかなネオンが光り、
大勢の人が訪れて束の間の夢を噛み締めた。
別称は、眠らない街。深夜から早朝にかけてが最も賑やかな街。

 そしてここ二十年からは、“陥落街”となった。
夜になっても街灯の一つもつかない暗闇の街。
大勢の人が命を落とし、永遠の夢についた。
蔑称は、醒めない街。復興なんて言葉も遠い、放置されたガラクタの街。


 突然の広域地盤沈下によって街は最も深いところで二百メートル沈み込み、
飲食店も風俗店も映画館やショッピングセンターも、すべてが飲み込まれた。
地盤沈下直後は、ほぼ完全に無人だった。
数少ない生き残りも、それ以外の人間も、近寄らず見ようともせず。
あまりにも広範囲かつ圧倒的な破壊のため、沈下した部分の外に塀を作っただけで
事後処理は打ち切られ。臭い物に蓋がされた。

 しかし時間が経つと共に、自ら望んでその地に定住するものが出始めた。
最初は犯罪者。死刑や無期懲役になる事がほぼ確定した凶悪な犯罪者や指名手配犯が、
逃亡の最終に辿り着いて隠れ住み始め、国はしかしそれに完全に無関心を通した。

 “あそこはもはや我が国ではない”
直後に辞任することになった政治家の台詞である。
彼は謝罪と台詞の撤回を会見の際に口にしたが、
時既に遅く。その台詞を受けて今度は不法入国者や、
自分の国を捨てて単身で滞在していた海外労働者などが転がるように“陥落街”に移り住んだ。

 その他にもさまざまな理由で人はじわりじわりと増えていき、
二十年経った今では国までもが裁判の判決に“追放”という項目を追加し
この塀の中に悪質な犯罪者を放り込む様になった。

 通称を“陥落街”蔑称を醒めない街。
対外的には人口ゼロのゴーストタウン。
そして法律上、この土地を表す言葉は『特殊自治領域』。

 巨大地盤沈下。
それは、神奈川を中心に起きた自然災害である。

――――

 ……どうしてこうなった。
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