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そら

 虹の色は、空の色。
昔、おばあちゃんがそう言ってた。
赤も橙も紫も緑も黄も紺も青も、全部ちゃんとその色の空があるって。
もちろん一面黄色の空になったりはしないけど、
どこかしらの節目にきちんとある。

 おばあちゃんにそう聞かされてから、私はよく空を見上げるようになった。
ふとした瞬間、不意に見上げる空は、いつも違う色をしていて、
違う形の雲が浮かんで、違う見え方をしていた。

 そら。
 ソラ。
 空。


 たくさんの空を見上げて。見つめて。見据えて。
そして思う。さまざまな色に変わる空。
じゃあその空の本当の色ってどんな色?

 空の色って、何色?

 
 小さい頃から考えてきた問題。
いろんな人に聞いて、みんな答えは違った。
透明と言ったり。青といったり。水色を薄めたような色と言ったり。
そのまま空色と答えたり。わからないと首を振られたり。

 結局答えは見つからないままで、
でも、私はいつからか空の色は白だと思うようになった。

 朝焼けの、白んできた空。
太陽が上りかけてきた頃合の空は、
太陽から少し離れたところから少しずつ色づいていって。
でも、もっとも照らされてるだろう場所は白いままで。

 私はそんな空を一番綺麗だと思った。
澄んでいる様に感じた。

 幼い頃に聞いた、童謡。
私はそれを口ずさみながら、歩き出した。

―――



 仕事中に白んでる空を見て
 この曲が頭に浮かんで来て
 その勢いで自分の感傷を文章にしただけのもの
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