スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

男「空から女の子が降ってきた」

 空から女の子が落下してくる。
そんな始まりはとても非現実じみていて、
とても、運命的な、とても、素敵な雰囲気を伴っていて。
そしてなによりも衝撃的だった。
物語の始まりとしては、申し分なく、
故に使い古された感じですらあるジャンル。

 これ以上ない程の劇的な出会いかたである。
……無論、それは少女が飛行石を持っていたり、
少女に羽が生えていたり、少女が異常に軽かったり。
もしくは僕がとんでもない力持ちであったり、
不可解なトンデモ超常現象ぱわーを持っていたりしないと無理な出会いで。
つまりはフィクションだからこその出会いで。

「たすけて」

 僕の目が落下していく少女のそれとばっちり合って、
そんな風に唇が動いたような気がしたときにはすでに少女は
上質なミートパテに成り果てていた。

 劇的な出会いは、その直後にさらに衝撃的な別れを迎え、
甘酸っぱい香りのする恋愛物語は展開せず。
残ったのは血生臭い香りの後味だけ。

 ビクンビクンと蛙の足のように反射的な動きを繰り返す
ミートソースを見ていられなくなって、僕は目を上にやる。
高層ビルの屋上へ。本当にふと、目をやる。
僕が地面にたたきつけられる前に辛うじて少女と出会えた理由が
甲高い悲鳴が頭上から聞こえてきたからだ、とかは関係ない。

「あ」

 下を覗いている誰かと目が合った。
ような気がした。実際にはよく見えない。
スポンサーサイト

Comment

No title

俺がこうなる前に


 編集・削除ができます。
 管理者にだけ表示を許可する
 
 

カレンダー

 
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
 

アナログ時計(黒)

 
 

呟き

 

7shiicilou < > Reload

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。