スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

やっとこ十音目

「こ……」

 小テストの答案がそれぞれに返却され、
赤いペンで丸やらペケやらを追加された用紙を見て
俺は思わず言葉に詰まる。
こ、これは……。

「これは、……ないだろ」

 六十点満点中の二十一点。
三割は超えてるからギリギリ赤ではないけれど、
流石にコレは酷い点数だといわざるを得ない。

「……あぁ、これはないな」
「勝手に人の答案を見るなよ……」

 答案を片手に後ろに反り返って見ると、
委員長と困ったような表情呆れた様なを浮かべて
自分の感想を俺の心中を無視して述べてくれる。
じゃあそんな委員長の点数はどうかと言えばほぼ満点の五十八点。
点数に喜んだり呻いたり安堵したり悲観したりしているクラスメートの
中でも勿論トップクラスの点数であることは誰の目にも明らかである。

「無論、私は貴様に教えを乞われても拒否させてもらうぞ」

 言う前に釘をさされた。
このクラスで他に頼れる人間などいないというのに、
友人は俺以下の点数だし彼女も俺と大差ない点数だったりする。

「ダメ?」
「ダメだ」
「どうしてもか?」
「当たり前だ馬鹿者」

 俺の懇願も委員長は意に介さず切り捨てる。

「が、どうしてもというなら条件付で受けてもいいぞ」
「どうしても!」
「……そ、そうか。ではその条件だが」
「あぁ」
「今度の日曜私の買い物に付き合え」
スポンサーサイト
  • このエントリーのカテゴリ : 五十音

Comment

No title

しかし、好きな話なんだけどうわぁぁぁぁってなるなwwww


 編集・削除ができます。
 管理者にだけ表示を許可する
 
 

カレンダー

 
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
 

アナログ時計(黒)

 
 

呟き

 

7shiicilou < > Reload

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。