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さてさて六音目

「かっ!」

 昼休み。日差しが眩しい中庭の木陰で
それぞれ弁当を持ち寄って世間話に興じていると
友人の一人が俺の話を途中で遮った。

「なんだよお前は」
「えぇいうるさいボケスカン。
 男同士集まって歓談してると言うのに
 お前の口から出るのは女の話ばかりか!」

 米粒を頬につけたまま友人は身振り手振りで
大仰に言葉を紡ぎながら最後に箸を俺に向けて怒りを示す。
そよ風に木の葉が揺れるさわさわという音が場違いに穏やかだった。

「――と言われてもな、お前等が目の前に居るのに
 お前等の話をしてもなぁ。軽く照れ臭い」
「どこのシャイボーイだてめぇ!」
「黙れチェリーボーイ」

 はうあっ! と叫んで友人が後ろにそっくり返る。
衝撃で近くの草から小さな飛蝗がピョインと飛んでいくのが見えた。
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  • このエントリーのカテゴリ : 五十音

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