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色彩のお題 その1


 ふと、インターネッツサーフィィンを行っていて見つけたサイト
 G r i sさん

 小説や絵のお題配布をメインにしたサイトさんらしく
 見てみると面白いお題が色々あったのでお気に入りに登録
 その中でなんとなく目に付いた色彩のお題を書いてみることに
色彩のお題 一覧

 壱

1.赤

 確か、場所は丘の上だった。
なだらかながらも高く大きく広がる丘。
その天辺では僕達の街と、その奥に広がる海が
まるっと見通せる。
だから君はそこがお気に入りだった。

 確か、時間は夕暮れ時だった。
ゆっくりと盛り上がるこの丘も、
天辺から見下ろした長閑な僕等の街も、
穏やかにたなびく海水も、
そのどれもが赤く紅く朱く染まっていた。
勿論、隣に座っていた君の頬も、
見えなかったけれど、君から見た僕の顔も。

 確か、季節は秋だった。
肌寒くなってきた風を紅い丘の上で感じながら、
僕等は二人寄り添って遠い海に沈む太陽を
手を繋ぎながら黙ってみていた。

 そしてその後、君は僕を見た。
普段ならしない化粧をして、
いつもならしない香水をつけて、
僕をどぎまぎさせる君は僕を見て微笑んだ。
繋いだ手を強く握り締めて、
暗くなって月明かりしかない丘の上で
尚もわかる紅い唇で僕に口付けを施した。

 君は笑い、僕は呆然としていた。
そして順序がおかしいと思う告白を、
君は僕にしたのだった。
捻りなど無く、どこまでも素直に実直に、
君はたった一言、僕に言った。

「好きです」

 ほおずきのように紅くなる君は、
多分僕の脳から死ぬまで消えやしない。
そう思う。
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 かわいいぜ……


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