スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

持ち上げて落とす

「嘘だろ……?」

 ギコナビが小さなピンポーンという音を鳴らす。
俺はその音の意味を知っている。
なによりも待ち望み、どれほど欲したことか、わからない。
この何十時間、俺はただひたすらにこの音を待ち続けた。

 『スレッドの取得が完了しました』

「……やった。……ぃゃったぁぁあ!」

 韓国からの攻撃を受けて、
半ば以上死んでいたサーバーの生還。
それを知らせるこの小さな効果音は
けれど俺にとってチャペルの鐘よりも神々しく仰々しく聞こえた。

 ずっと音沙汰なしだったVIPのスレ一覧は
その姿を一変させてどのスレも俺のクリックを待ち望み
誘惑するタイトルをちらつかせる。

『サーバーが落ちてる間なにしてたか書け』

 ふと目に付き、いの一番にクリックしたのはそんなタイトルのスレッド。
俺がなにをしていたかって? もちろんこの瞬間を待ち続けたに決まってる。
この歓喜を、この愉悦を、この希望に溢れた俺の気持ちを、
全てここに書き記してやる。
そうだ、俺はもういつ終わるかわからない待てを受けてる犬じゃない、
いつでもスレッドを開き、書き込めるVIPPERなんだ。

「は、ははっ!」

 そうわかった瞬間、自然と笑みが零れた。
マウスを動かし、レスエディタのボタンを押した時なんかの表情は筆舌に尽くしがたい。
そしてキーボードを打ち込む間の全身の振るえと来たら、
ライブハウスでギターを始めて担ぐ時よりも大きかっただろう。

「いけっ!」

 そして短い、たった数文字の単語を打ち込んで
とうとう送信のボタンを押すとき、俺はそう叫んでいた。
全開の笑顔で、そう言い放った。
そして反映されたスレをみて、ようやっと一息つけるのだ。

 そう思っていた。

『このホストでは書き込みができません』

「……え?」

 書き込み完了の効果音は流れず、
代わりにレスエディタが切り替わってそんな文面を映し出す。

「嘘だろ……?」

 最初と同じ、しかし内にこもる感情は正反対の言葉が漏れる。
だって、そうだろう? あれほどまった瞬間が、
こんなに意図も簡単に打ち砕かれ、ねじ伏せられる。
この絶望感は、きっと持込で小説を持っていったら担当に破かれたときの如き深さだった。

「うおぉぉぉぉっ!」

 俺は。泣いた。


―――

 はいはい規制規制
 どうすればいいのこの感情
 ストラトでモニターをぶん殴ればいいの?
スポンサーサイト
  • このエントリーのカテゴリ : 雑記

Comment

あれ・・・面白いw

ま、まあ、すぐに解除されますよ 

良くあることwww

つかギターやってたのか


 編集・削除ができます。
 管理者にだけ表示を許可する
 
 

カレンダー

 
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
 

アナログ時計(黒)

 
 

呟き

 

7shiicilou < > Reload

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。