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春一番


 目が覚めると同時に強い音が寝ぼけた頭に流れ込んでくる。

 がたがたと何か重たいものが揺れる音。

 ばさばさと何か軽いものがはためく音。

 ごうごうと強い風が勢いよく吹き荒ぶ音。

 風が吹いている。
それもとても強い風が長い間、
カーテンを開けて窓の外を見てみれば空は快晴。
太陽が辺りを均等に明るく照らしている良い天気。

 つまり台風やその手の物ではなく、
この風は素直にただただ強いだけの風。
僕は視界の端を転がるバケツを眺めながら思う。

「あぁ、今日から三月だっけ」

 三月一日。
友人は今日が卒業式だとか言っていた。
羨ましいとは思わないが、しかし少々の感慨はある。
卒業式、そこから始まる入学式。
年度末。大抵の行事が終わる季節。
節目の季節、時期、時節。

 そんな日にぴったりと雨を止ませて風を吹かすとは。

「やるじゃん。春一番」

 まるでこれから出発するものに追い風を与えるように、
ごうごうと吹き荒ぶ春一番に、僕はこの後自分が出かける時に
確実に障害になるであろう春一番に、少しだけ喜んで見せた。

―――

 いまさっき起きたらめちゃくちゃ風が吹いてたので
十分で書いたショートショート
春一番まじすげえ 
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Comment

花粉症で外仕事な自分には天敵でしか無い強風をちょっと見直してしまったじゃないか


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