「惚れ薬……?」

 昼時。普段なら必ず一緒に行くエレンを先に一人行かせて後、
ミカサは僕に真剣な表情でそう言った。

「そう。アルミンなら惚れ薬を知ってるはず」
「いや、まぁ知ってはいるけど……」

 古い本で読んだことがある。
その薬を飲んだ人間は飲んだ後最初に見た人間を
それまでその人をどう思ってたとかを無視して好きになるという、
いわゆる人の心を操る薬。

「一応聞くけど、作ってどうするつもりなんだい?」
「使う」
「……誰に?」
「エレンに」

 ミカサはそれはもう当たり前のようにそういった。
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