「佐天は自分に嘘がつけないんだな。
 正直すぎるっつーか、
 “自分は自分、人は人”って言う
 人間生きてれば誰でもするような言い訳ができないんだ。
 だからあの人たちは自分と違うんだから気にする必要ないって
 そんな風に割り切れなくて、無能力者な自分を嘆いて、
 超能力者達を羨んでる。
 自分もあぁなりたいと思ってるのに、できなくて、
 でもあの人達はあたりまえにできてるから、
 また悔しくて、辛くて。
 特にお前は美琴とか白井とかとしょっちゅう一緒に居るからな。
 美琴はレベル5で白井はレベル4の風紀委員《ジャッジメント》
 初春さんだっけ? 俺はあの娘のことはよく知らないけど
 あの娘も風紀委員《ジャッジメント》なんだろう?
 そりゃ確かに劣等感も感じたりするだろうよ。

 でもさ、そもそもなんでお前はそんなにレベルに拘るんだ?
 俺も無能力者だ、出来損ないのレッテルを貼られてる。
 “幻想殺し”なんて右手を持ってはいるけど、
 他人の夢をぶっ壊してしか存在を主張することすらできねぇ、
 ずるくて役にたちゃしねぇそんな力だ。
 ぶっちゃけ、どっかの誰かが超能力“とか”で俺に喧嘩をうってこない限り
 本当に本当の意味で俺はただの無能力者だ。
 だからわかる。
 “理解できる”とは言わねぇよ、
 自分自身の事だって理解できねぇんだ、理解できる筈がねえよな?
 でも、少しは“わかる”。
 その自分自身の不甲斐なさに憤る気持ちとかがさ。

 けどよ、レベルが高いからってなんだってんだ?
 レベルが高くなってなにが嬉しい?
 色々できるようになる?
 そりゃそうだろうさ、普通じゃできねぇ事ができんのが
 超能力であって超能力者なんだからよ。

 じゃあ色々できてなにがいいんだよ?
 便利? あぁ確かに便利だろうさ。
 でもさ、それだけだろ?
 佐天、お前は勘違いをしてるんだ。
 お前は“できて当たり前、できないと不便”。
 そう勘違いしてる。
 でもな、そうじゃない。
 実際は“できなくて当たり前、できたら便利”。
 その程度なんだよ。
 俺は何度も言うけど無能力者だ。
 音速の三倍で物を飛ばしたり、瞬間移動みたいなことができるわけでもない。
 何も無いところに炎を発生させたりもできない。
 けどな、できないことを不便だとかどうだとか思ったことはない。
 だって俺はいまのままで問題なく生活できてるしな、
 この学園都市に来る前だってそうだった。
 この世界中のほとんどの人も、やっぱりそうだ。

 お前が言ってるのはさ、
 自分が今まで問題なく使ってきたテレビよりも新しくてすげぇのを
 友達が手に入れてさ、それを見た途端、いままで満足してたくせに
 急に自分のを役に立たないとか使えないとか、
 “不便”だってそう言ってるだけなんだよ。
 お前はなにも変っちゃ居ない、変ったのは目線だけなんだよ。
 ちょっと新しいこと知って、価値観が少しずれただけなんだ、
 お前はダメじゃない、ちっともダメなんかじゃない。
 その佐天自身の身体は、お前が生まれてからずっと一緒だっただろ?
 なのに少し周りと比べただけでダメだとか言ったら、
 十何年間も一緒だったお前の身体が、お前自身が、可哀想じゃないのか?
 もっと労わってやれよ、自分自身をさ。

 それでもわかんねえか?
 これだけ言ってもまだ前を向けねえか?

 いいぜ。
 お前がそれでも自分が底辺でそこが地獄だって情けねえこと言うんだったら、
 そのふざけた幻想から引き摺り出す」
 



――――

 という台詞を言わせたいが為に
禁書のSSを書こうとしたわたくし
こういうちょっと格好いい台詞を
キチンとした文章力と構成力で綴ったストーリー中に上手く入れられれば
素敵なのにと思う
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